「彩湖・道満グリーン・パーク」とは?

海なし県として、その名を全国に知られた埼玉県の、極秘プロジェクトとして発案されたのが今から約20年前。

隣接する千葉や東京、神奈川から長年に渡り、海がない事を嘲笑されつづけた我が埼玉が、その名誉を回復するために満を持して建造したのが、ウォーター・フロント&リゾート・パーク その名も「彩湖・道満グリーン・パーク」なのであります。

ジョークです。本当は…

その昔から、坂東太郎と名づけられ、洪水と氾濫を繰り返してきた荒川の治水を進めるため、荒川の水位を調節し、尚且つ埼玉県と東京の飲料水として取水する目的で作られたのが、人口湖の彩湖です。

それと同時に、希少となった水辺の動植物などの自然環境を守りつつ、ウォーター・フロントとして近隣住民や、訪れた人々の憩いの場所となるべく、多くの機能を付与されて公園となり、現在に到ったわけであります。

そんな多目的に造られた「彩湖・道満グリーン・パーク」なのですが、一見しただけだと彩湖の周囲はけっこう華やかに見えます。

カラフルなユニフォームに身を包み、さっそうと周回路を走り抜けてゆくサイクリストたち。現代っ子等は、インライン・スケートを履いて、器用そうに滑ります。

テニスコートからは、はずむ声と供にボールを叩く軽やかな音が響いてきます。また炎天下だと言うのに、ランニングに勤しむ方々が絶えません。皆さん良い色に焼けておられます。

でも、そんな湖の周囲には、いたるところに動植物を守り育む施設と仕掛け、それに苦労の跡が見えます。

 

彩湖の西側周回路

比較的明るくて、人が集まりやすい東側に比べ、彩湖の西側の周回路はこんな感じです。まさに自然といった趣。

うっそうとした草木が生い茂り、鳥の鳴き声が止むことはありません。この日訪れたときも、うぐいす(季節外れでしょうが)の鳴き声が響いていました。ここはバード・ウォッチングには、正に最適なロケーションだと言えます。

東京生まれは、カワセミなんぞ見たこと無かろうに! 埼玉にはたあくさんおるんじゃぞ!
あっ、すみません。また熱が…

道路の舗装が途切れています。実はこれ、わざとこうしてあるのです。道を挟んで左右の植物の根が行き交うように、また小動物が道を横切りやすくするためなのです。

茂みを眺めながら進んで行くと、次々と植生が変わってゆくのがわかります。植物の種類だけで、いったい幾つあるのだろう? ふとそんな疑問が沸いてきます。

 

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